【レビュー】大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス[1標準レベル]

「ポラリスってどうなの？」と疑問をもつ英語初心者のための記事です。『英文法ポラリス１』がどんな参考書なのかが分かります。

『英文法ポラリス１』の使ってみた感想と特徴をレビューします。

英文法ポラリス１の評価・概要を知る

『英文法ポラリス１』はコアイメージが掴みやすい文法書です。各文法事項が分かりやすい言葉で整理されています。シリーズ合わせて評判がめっぽうよいのも特徴です。大学入試レベルを対象にしていますが、TOEICに必要な文法力とほぼ重なるため、TOEIC受験者にも適していました。

英文法ポラリス１の長所・短所を知る

英文法ポラリス１の長所

文法のコアイメージが理解しやすい

『英文法ポラリス１』は文法のコアイメージが理解しやすいです。There is構文のthereの本質を「文頭に新情報がくるのを避けるために埋めているもの」としたりなど、直感的に分かりやすかったですね。おかたい本だと正確性を求めるあまり直感的でない物言いになってしまうことがよくあります。そういった心配もなくスラスラと勉強できました。

動詞の見分け方が分かりやすい

『英文法ポラリス１』は動詞の見分け方が分かりやすいです。たとえば第四文型の語法では「誰に？と疑問に残る動詞はto、誰に？と疑問に残らない動詞はforで書き換え可能」という見分け方を採用していました。コアイメージ同様、直感的で分かりやすかったです。

TOEICに必要な文法知識が網羅されている

『英文法ポラリス１』はTOEICに必要な文法知識が網羅されています。TOEIC専門書ではありませんが、100%と言ってよいほどカバーされていました。あくまで演習問題は大学入試を意識していたので、『文法特急』などのパート５対策書を併用することでしっかり試験に対応できました。

英文法ポラリス１の短所

五文型のまとめが最後にある

『英文法ポラリス１』は文法の基礎である五文型のまとめが最終章に収録されています。いっぽうで五文型の用語であるSVOCは一章目からでてきます。この構成は五文型を理解していない人にとってはややきついです。

とくに準動詞か動詞かの見極めは五文型を理解していないと判別がむずかしいかと思います。幸いにもいちばん最後のページに五文型まとめがあるので、それを参照してから勉強すると問題なく学習できます。

前置詞についての言及がすくない

『英文法ポラリス１』は前置詞についての言及がすくないです。on, for, from, in, at. by, untilなどに対する指摘はありますが、of, to, withなどについてはもうすこし載せてほしかったですね。toなどは別章で出てくるので省略したとも考えられますが、改めて解説してほしかったところです。

演習問題がTOEICっぽくない

これは使う側に原因がありますが、演習問題のいくつかはTOEICでは出題されないような方式で載っています。誤用を訂正する問題などはTOEICには出題されません。このあたりは自分で切っていく必要がありました。

英文法ポラリス１の感想・評判を知る

ここからはほかの方の感想やレビューを紹介します。

英文法ポラリス１の総合評価・まとめ

おすすめ度、総合評価は4.5です。コアイメージへの言葉選びが秀逸だった点、語法などの見分け方が明確だった点などから高評価でした。おすすめ度が５である『一億人の英文法』などと比べても最高の質かと思います。

高校レベルの文法力がないとTOEICで躓いてしまうので、一冊は文法書が必要です。これだ！と思った文法書を使って勉強を始めてみてください。