- 『はじめて受けるTOEIC』がどんな参考書なのかが分かる
- 『はじめて受けるTOEIC』の長所・短所が分かる
- 『はじめて受けるTOEIC』のレビュー・使ってみた感想が分かる
「『はじめて受けるTOEIC』ってどんな感じ?」という方に向けて、じっさいに使ってみた感想をレビューします。かれこれ累計50冊以上の参考書で勉強してきたので、その経験から長所と短所もまとめます。
はじめて受けるTOEICの評価・概要を知る
- 分かりやすさ
- 4
- 質のたかさ
- 3
- 使いやすさ
- 3
- ボリューム
- 2
- 評判のよさ
- 4
『はじめて受けるTOEIC』はTOEICについてまったく知らない方のための導入書です。実力をつけるためというよりTOEICの基本情報や各パートの流れをつかむために使います。
はじめて受けるTOEICの長所・短所を知る
はじめて受けるTOEICの長所
- TOEICの基本情報と各パートの流れがつかめる
- 各パートに使う時間とアプローチを知ることができる
- 頻出語彙350語を知ることができる
TOEICの基本情報と各パートの流れがつかめる
『はじめて受ける』はTOEICをまったく知らない状態でも、この一冊で基本情報と各パートの流れが分かります。具体的には以下の内容などです。
- TOEICの概要
- TOEICの各パートの概要と攻略法
- TOEICの各パートに割くべき時間
- TOEICの申込方法と当日までの流れ
こういった情報を自分で調べる必要がなくなるんですね。いちいちあれこれを調べるのが面倒という方に向いています。
各パートに使う時間とアプローチを知ることができる
『はじめて受ける』は各パートに使う時間とアプローチを教えてくれています。
時間については、たとえばリスニングのパート2では約25秒あるディレクションのうちにパート4の図表問題に目を通すなど、リーディングのパート5では最長25秒で解くなどといった具合です。
アプローチについては、たとえばリスニングのパート3では設問にある疑問詞・動詞・人物をすばやく拾い先読みするなど、リーディングのパート7では設問をテーマ問題・詳細問題・意図推定問題の三つの種類から判断して解くなどといった具合です。
初めからただしい癖づけで勉強したいと思っていたので、このような導入書は好印象でした。
頻出語彙350語を知ることができる
『はじめて受ける』は頻出語彙がパート別に350語まとめられています。一般的な単語帳が1000語ほどなので、その三分の一ほどですね。このまとめは暗記するためにはあまり使いませんでした。暗記には単語帳を使えばよい話ですからね。
そうではなく、すばやく全パートを概観するために使います。各パートで使われやすい語彙を確認するためだとか、末尾に収録されている模試の解説に躓かないためだとか、そういったことのためにです。
これによってより全体像を把握することができました。この本は初心者のための導入書であることを徹底していますね。TOEICを一からはじめる方にはおすすめです。
はじめて受けるTOEICの短所
- 実力は付けづらい
実力は付けづらい
『はじめて受ける』はあくまでTOEICの全体像を把握するためにつくられた導入書なので、この一冊で試験本番にのぞむのはむずかしいです。具体的には全パートでの問題数が150問とすくなく、かなり易しい問題がおおいので、やはり実力をつけるという面ではほかの参考書が必要になるかと思います。
600点を目指すなら最低でも単語帳、文法対策書、問題集が必要です。おすすめの参考書は以下に載っています。
はじめて受けるTOEICの感想・評判を知る
ここからはほかの方の感想やレビューを紹介します。
評価: 5.0TOEICを初めて受けるに当たって購入しました。最初は半信半疑だったのですが、とりあえずと思って一通り目を通し受験したところ、十分な高得点が取れました。コツというか、慣れるために必要なことが書かれていると思います。800点、900点を目指す人にはもっといい参考書があるのかもしれませんが、初めてTOEICを受験するという方は一度目を通しても良いんじゃないでしょうか。
評価: 4.0全パートの攻略法が書いてあリます。リスニングはこれをやれば、ある程度点数が取れるようになります。リーディングは他の本を読まないと厳しいと思います。
評価: 5.0この本の面白いところは、はじめて受験する人を対象にしていながら、スコアレベルとして600点と730点の2つを意識しているところ。要するに、わりと簡単なポイントとわりと難しいとポイントを合わせて提示しているところにあると思います。「解答の流れ」も図的に示しており、かなり分かりやすいです。あと、語彙力が重要だとしていて、かなり単語や表現力を磨くための工夫があります。ALCOによる音声問題も聞きやすいです。
はじめて受けるTOEICの総合評価・まとめ
- 『はじめて受けるTOEIC』はTOEICの基本をまとめた導入書である
- TOEICの各パートの流れとアプローチがつかめる
- 実力をつけるためにはほかの参考書が必要である
おすすめ度: 3.5
総合評価は4.5です。基本情報や各パートの攻略法がコンパクトながら正確にまとまっている点など、導入書としていちばん完成度がたかい本だと思います。
いっぽうでTOEICの勉強において実力アップを目指すという点では、単語帳・文法書・問題集がかならず必要です。それらの参考書で各パートの攻略法は身につくため、おすすめ度はすこし下げています。
とはいえTOEICの情報を自分で調べる面倒を省くことができますし、まずはTOEICの雰囲気を知りたいという方もおおいかと思います。そういう方は『はじめて受けるTOEIC』に向いているでしょう。
Amazonなどで試し読みもできるので、興味がある方は覗いてみるのがよいかと思います。