- 『一億人の英文法』がどんな参考書なのかが分かる
- 『一億人の英文法』の長所・短所が分かる
- 『一億人の英文法』のレビュー・使ってみた感想が分かる
この記事は「一億人の英文法ってどんな感じ?」「TOEICの勉強に必要?」と考えているTOEIC受験者のためのものです。『一億人の英文法』がどんな参考書なのかが分かります。
『一億人の英文法』で約一ヶ月間勉強したので、使ってみた感想と特徴もレビューします。
一億人の英文法の評価・概要を知る
- 分かりやすさ
- 5
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 2
- コスパのよさ
- 4
- 評判のよさ
- 5
『一億人の英文法』は分かりやすいと評判の英文法書です。大ボリュームで解説がおおく、やさしい文体なのが特徴ですね。『キク英文法』や『ネクステージ』にならんで人気があります。
一億人の英文法の長所・短所を知る
一億人の英文法の長所
- 圧倒的なボリュームである
- 解説が直感的で分かりやすい
- 図・イラストが多いので勉強しやすい
圧倒的なボリュームである
『一億人の英文法』は全688ページの文法書です。「おおすぎでは」と思うかもしれませんが、文法は力を入れるべき部分です。文法は言語のいちばん基礎の部分であり、ここの理解があいまいだと正確な意味を導けません。
じつは文法は英単語などにくらべて覚える内容がすくなく、二週間もあればマスター可能です。なのでこの688ページのボリュームって、解説がめちゃくちゃ充実しているからなんですね。私はこれでもかと納得するまで解説がほしいと思っていたので満足しています。
TOEICに関していうと、この本で必要な文法知識はすべてカバーできます(厳密には準補語への言及がすくないなどありますがまず気にしなくてよいでしょう)。中途半端な知識で妥協したくない方への文法書です。
解説が直感的で分かりやすい
『一億人の英文法』の解説は教科書っぽくなく、いわゆるくだけた表現なので分かりやすいです。たとえば「過去形のコアイメージは距離感。だから直接的に表現せずに控えめに伝えることで丁寧さを表す丁寧表現も過去形だよ(筆者要約)」など、かなり納得感があります。
ほかにも「ing形は生きいきとした躍動感をあらわします」「to不定詞は常に指ししめすイメージがあります」というふうに、その文法がどういうイメージを持つのかについての解説がおおく載っています。直感的に分かりやすかったです。
図・イラストが多いので勉強しやすい
『一億人の英文法』はコアイメージがイラストで記されています。前置詞にかぎらず助動詞・副詞なども同様です。onのコアイメージは接地、byは近接といった内容が視覚的に伝わりました。
文章ばかりだとつい内容が飛んでしまったりするので、要所で挿されるイラストにはかなり助けられました。
一億人の英文法の短所
- TOEIC600点だけが欲しい方にはオーバースペックである
- 文法用語で説明しないため、困ったときに検索しづらい
TOEIC600点だけが欲しい方にはオーバースペックである
なんらかの事情で取りいそぎ点数が必要だという方には不向きです。前述したようにこの本は688ページあります。将来的に英語を使いたいわけではないのなら、文法パートであるパート5対策書を選ぶとよいでしょう。具体的には『文法特急』をおすすめします。
しかし600点以上を取る場合、基礎である文法を飛ばして勉強するとかならず躓きます。初速か平均速度を取るかはお任せします。
文法用語で説明しないため、困ったときに検索しづらい
『一億人の英文法』は分かりやすさを優先するために、なるべく文法用語を使いません。しかし馴染みある用語についてまで独自の表現が使われているので、かえって不便と感じました。
たとえば5文型のうちSVOOを授与型と表したり、関係詞やthat節をレポート文と表したりしています。このような表記により、別の参考書との対応関係が分かりづらくなっています。慣れれば対応関係が分かってくるので大きな問題ではないのですがね。
一億人の英文法の感想・評判を知る
ここからはほかの方の感想やレビューを紹介します。
評価: 5.0タイトル通り、話すために必要な基本的な英文法が網羅されていると思います。(中略)堅苦しい文法用語はなるべく使われていません。600ページを超える厚みのある本でしたが、仕事終わりに読み進めて2週間ほどで読破。最低でもあと1回は読み直す予定です。(後略)
評価: 3.0口語調で読みやすいし、実際の会話に則したtipsがあって良いが、一方で説明に無駄が多く冗長でもある。
評価: 5.0TOEICを4年ぶりに受けることになり、文法の勘を取り戻すために購入。2週間でざーっと3週しました。いやー、受験期に読みたかった。。Part5で無双できました。いや、TOEICなど関係なく、今後の英語学習の柱になってくれそうです。おススメです。
一億人の英文法の総合評価・まとめ
- 『一億人の英文法』は人気ある文法書である
- ボリュームと解説に定評がある
- 独自の文法用語については好みが分かれる
総合評価 : 4.5
- 分かりやすさ
- 5
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 2
- コスパのよさ
- 4
- 評判のよさ
- 5
おすすめ度は5.0、総合評価は4.5です。かれこれ50冊以上のTOEIC参考書で勉強してきましたが、ここまで評価がよい参考書は数冊だけです。そのくらいこの本には納得感がありました。
TOEIC初心者だったころの私は、この本と『金フレ』『金の熟語』『文法特急』『公式問題集』で600点を取りました。ちなみに700点を超えるには『精選模試リーディング』あたりも必要になってきます。
短所については、ボリュームに関しては解説をとばすと時間調節ができますし、独自の用語についても専門用語よりとっつきやすいという意見もおおいです。このあたりは短所というより好みなのでしょう。
累計50冊から厳選した7冊中の1冊なので、最高の参考書を選びたい受験生にとっては理想的な選択だといえる文法書かと思います。
厳選:おすすめ度5の7冊レビュー
▶『一億人の英文法』
▶『金のフレーズ』
▶『金の熟語』
▶『公式問題集』
▶『文法特急』
▶『公式プラクティス リスニング編』
▶『新形式精選模試 リーディング』