- 『金のセンテンス』がどんな問題集なのかが分かる
- 『金のセンテンス』の長所・短所が分かる
- 『金のセンテンス』のレビュー・使ってみた感想が分かる
「『金のセンテンス』ってどんな感じ?」「『金のフレーズ』とどんなちがいがある?」という疑問をもつ方に向けて、じっさいに使ってみた感想をレビューします。かれこれ累計50冊以上の参考書で勉強してきたので、その経験から長所と短所もまとめます。
金のセンテンスの評価・概要を知る
- 分かりやすさ
- 4
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 4
- ボリューム
- 3
- 評判のよさ
- 5
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』は特急シリーズでおなじみの単語帳『金のフレーズ』の姉妹書です。『金フレ』が1単語に1フレーズを1000個収録しているのに対し、『金セン』は数単語を1つにまとめたセンテンスを360文収録しています。どちらも評判のよい英単語帳です。
金のセンテンスの長所・短所を知る
金のセンテンスの長所
- 派生語・類語が勉強しやすい
- 収録単語の質がたかい
- 単語の使われ方を意識できる
- 情報が洗練されている
派生語・類語が勉強しやすい
『金のセンテンス』は派生語・類語がおおく載っており、訳もしっかり赤字でした。単語だけでなく派生語・類語も赤シートで勉強できるのがよかったですね。『金のフレーズ』はこのような配慮がないので、すらすらと暗記したい方は『金のセンテンス』のほうが相性がよいかと思います。
収録単語の質がたかい
『金のセンテンス』は80回以上の試験データをもとに頻出度のたかいものを収録した『金のフレーズ』をさらに改良した単語帳です。膨大なデータに基づいているため、収録単語がよく出題されるものばかりで効率よく勉強できました。
ほかの単語帳と比較すると、730点レベルくらいまでの単語は似通っているのですが、それ以降の単語が洗練されているイメージですね。
単語の使われ方を意識できる
TOEICの英単語を勉強するうえで大事なのは、意味だけでなく語法まで覚えることです。たとえ意味を理解していたとしても解けない問題がおおく出てきます。
たとえば直後の空欄が[人 to不定詞]だとして、選択肢にはおなじような意味を動詞が4つ並べられたりします。このとき語法を理解していなければ解答に辿りつきません。『金のセンテンス』なら例文に使われ方が示されているので、こういった問題を落としづらくなります。この点がとてもよかったです。
情報が洗練されている
『金のセンテンス』は単語と類語、センテンス、みじかい休憩パート以外の要素を取りはらっています。ほかの単語帳はミニテストがあったり、コロケーションを別でまとめたりと参照元が複数あり使いづらいものでした。その点『金のセンテンス』はシンプルで勉強しやすかったです。
金のセンテンスの短所
- 各センテンスがながい
- 頻出度順をきびしく守っているわけではない
各センテンスがながい
前半は10語ほどの例文がおおいので小気味よく勉強できるのですが、後半になるとながいです。確認したものだと最大22語で構成されています。この語数はパート5の長めの設問文である23語に匹敵します。さすがに覚えようとはなりませんでした。
あくまで覚えるのではなく、単語の使われ方の確認のために使用するイメージです。
頻出度順をきびしく守っているわけではない
『金のセンテンス』は前半に重要な単語をおおく収録していますが、かならずしも頻出度順というわけではありません。センテンスを自然に構成するために順番が入れ替えられています。
すべて覚えようと思う方にとってはおおきな短所にはなりませんが、取りいそぎ点数が欲しい方、目標点数が730点以下で決まっている方にとっては、頻出度をつよく意識している『金のフレーズ』などの単語帳をおすすめします。
金のセンテンスの感想・評判を知る
ここからはほかの方の感想やレビューを紹介します。
評価: 5.0金のフレーズをやっていたのですが8割くらい覚えた頃からだんだん飽きてしまい、金のセンテンスを買い足しました。すごくよかったです。同じ単語が何度も出てくるので記憶の定着になることと、センテンスが長めなので実際の試験の文に近くなりpart5の良い練習に繋がりました。レイアウトと紙質も良いためハイライターで線を引くことも安心してできます。暗記だけに使うだけでなくいろいろな使い方ができそうです。
評価: 4.0前作の単語帳は徹底して学んできたので、期待していました。確かに素晴らしいのですが何か足りない印象を受けました。良い点。1解説は素晴らしい。2音声アプリも親切で充実しています。悪い点1センテンスを学ぶ目的では無く、巨大な単語帳だと思う。2文書やセンテンスを読み解く方法はやや弱い印象3易しい文章順に並んでいると記載されていましたが、後半構造的に難しい文章がある訳ではない。やや慣れない単語が見られた。
評価: 5.0センテンスの中に、知らなかった単語や熟語、その他文法的なことが載っていると、とても覚えやすいです。金のフレーズも結構やりこんだんですが、なかなかこの頭じゃ覚えられないものがたくさんで、いまだお世話になってますがこちらを使い始めて(今半分ちょっと進みました)随分以前よりも覚えられてるなぁと感じます。音声があるのもとても良く、シャドウイングやディクテーションにも使えるし、リスニングのつもりでずっと聞くもよし、しっかり活用できるので嬉しい限りです。
金のセンテンスの総合評価・まとめ
- 『金のセンテンス』は360の例文を含む単語帳である
- 派生語・類語が勉強しやすいなどの長所がある
- 例文がながいなどの短所がある
総合評価は4.5です。TOEICの英単語を学ぶなら『金のセンテンス』か『金のフレーズ』の二択かと思います。そのくらい収録された単語の質がたかく、類語も勉強しやすかったです。
とくに『金のセンテンス』は類語も含めて赤字で表記されているので、学生時代によくやるような「とにかく暗記する」ことに長けています。昔から馴じみがある勉強法でTOEICに取りくみたいのなら相性がよいかと思います。
これからTOEICをはじめる初心者に、積極的にすすめられる単語帳です。