- 『金の熟語』がどんな参考書なのかが分かる
- 『金の熟語』の評判・レビューが分かる
「熟語の勉強って必要?」「金のフレーズ持ってるんだけどいる?」と考えているTOEIC受験者のための記事です。『金の熟語』がどんな参考書なのかが分かります。
『金の熟語』は計50冊の参考書から厳選した7冊中の1冊です。実際に使ってみた感想と特徴をレビューします。
金の熟語の概要を知る
- 分かりやすさ
- 4
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 4
- コスパのよさ
- 3
- 評判のよさ
- 4
『金の熟語』とは熟語や英語表現を約680語まとめた熟語帳です。同シリーズの超定番本『金のフレーズ』は英単語を一語ずつ収録していますが、こちらは数語で構成される表現をメインに収録しています。
具体的な収録内容は以下のとおりです。『金のフレーズ』と比較して、体感6割ほどのあらたな表現が載っています。
『金の熟語』の収録内容
- 熟語
- 会話表現
- 動詞+前置詞
- コロケーション
- 群前置詞・群接続詞
- パート1単語
- 定形表現・連語
それについてはエピソードがあります。私が語彙力アップのために『金フレ』だけを使っていたときの話です。
『金フレ』を数周したあと一度問題集を解いたのですが、思ったよりも解けなかったんですよね。そこから単語力だけではなくその他表現力も必要と感じ『金の熟語』に手を出しました。結果、訳せず躓くことがめっきり減りました。そのことから『金フレ』を持っていたとしても『金の熟語』は必要だと感じています。
金の熟語の長所・短所を知る
金の熟語の長所
- 単語以外の語彙力が身につく
- 苦手な前置詞につよくなれる
- よりあたらしいので多数改善されている
単語以外の語彙力が身につく
『金の熟語』では単語以外の語彙力を集中して覚えることができます。
語彙力と文法力はTOEICで得点を取るための必須条件です。そのうちの語彙力は単語力とその他語彙力に分けられます。単語帳だけで勉強すると身につくのは単語力だけであり、また高得点へと目標が上がるたび覚えるべき単語は指数関数的に増えていきます。勉強コスパがわるいのです。
そこで目をつけたのがその他語彙力でした。熟語は単語と同じように勉強することで、すくない語彙数でスコアアップできます。熟語系をまとめた本は数すくなく、その中で評判がたかいのは『金の熟語』のほかにありません。画像のとおりシンプルなつくりなので、集中して覚えることができました。
苦手な前置詞につよくなれる
『金の熟語』ではパート5などに出題される動詞+前置詞などの形につよくなれます。
文法と単語だけで英文を読もうとすると訳せない部分が出てきます。動詞+前置詞などです。例えば、I ended up ordering the book online. という文はend up doing(結局~する)という熟語を覚えることで意味が理解できます。これ、文法と単語だけで訳そうと思うと…
ほんとにこういうことがよく起こります。こういった表現が430語+約250語まとめられているので、苦手な前置詞をはじめとする英語表現につよくなれます。
よりあたらしいので多数改善されている
『金の熟語』は『金フレ』よりもあたらしく、初版が3年後の2020年です。最新のTOEIC試験に基づいて単語が収録されています。こういった背景も含め、やっぱり新しいのが使いたかったんですよね。
また使いがってもよくなっており、たとえばどのパートの頻出なのかが分かるように、各表現にラベルづけされています。ほかにも単語ではなく訳が赤字にするよう変更されていたりと、受験生ライクになっています。
金の熟語の短所
- 大ボリュームではない
- 類似表現も赤字だとうれしい
大ボリュームではない
『金の熟語』の収録語数は430+約250語です。『金フレ』が1000+約420語などを考えるとすくないと感じるかもしれません。いっぽうで重要な熟語系は単語よりもすくないので、当然だと思えるかどうかはお任せします。
類似表現も赤字だとうれしい
こちらは『金フレ』などと同じ仕様ですが、類似表現も赤字だとうれしいですね。姉妹書である『金セン』では赤字で印字されています。『金フレ』と『金セン』のちがいは別でまとめてあります。
金の熟語の感想・評判を知る
ここからは私を含めてじっさいに使った方の感想やレビューを紹介します。
評価: 4.0収録熟語が400程度しかないのでボリューム不足を心配しましたが、内容はそこそこ充実していたと思います。序盤の100フレーズは旺文社のターゲット熟語にも収録されているような、見慣れた熟語が多く登場しますが、以降は知らない熟語も数多く収録されています。他の方がレビューで言われている「簡単すぎる」という感想は、ターゲットに収録されているような基本的な熟語の事を指しているのだと推測します。(中略)金のフレーズに収録されている単語も一部使われているので、復習にもなります。
評価: 5.0金フレ、金セン既読者です。両書のお陰で900取れるようになりました。英検1級目指しています。本書には、中級者までには超必須の熟語が集約されていると思います。(後略)
評価: 5.0断言します。金の熟語は必須の参考書です。本書と『金フレ』を併用していましたが学べることがおおくて助かりました。たとえばlook over, look up, look up to、pass by, pass on, pass out, pass upなどこれらは意味が違いますが『金フレ』ではこの違いに対応できません。初心者だったころの私にとって『金の熟語』はスコアアップの支えになりました。不安なく試験本番に臨みたいなら絶対におすすめする一冊です。
『金の熟語』の特徴・レビューまとめ
- 『金の熟語』は英語表現を約680語まとめた本である
- 『金の熟語』は『金フレ』と併用するとよい
- 単語以外の語彙力につよくなれる
- ボリュームはすくない
- 評判がよく、使ってみてよかったと実感する方がおおい
総合評価 : 4.5
- 分かりやすさ
- 4
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 4
- コスパのよさ
- 3
- 評判のよさ
- 4
おすすめ度、総合評価はともに4.5です。
そもそも熟語系の本がすくなくそれでいて評判がよいとなると、熟語系の本を選ぶさいこれ以外考えられないですね。けっこう厳しく書評することもおおいのですが、あまりケチをつける部分がないですね。しいていうならボリュームがすくないので、その点が気になるかどうかで選ばれるとよいと思います。
ちなみに本書は累計50冊から厳選した7冊中の1冊です。『金の熟語』のおかげで600点を取ることができたので、個人的には必須の熟語帳だと思います。
厳選:おすすめ度5の7冊レビュー
▶『一億人の英文法』
▶『金のフレーズ』
▶『金の熟語』
▶『公式問題集』
▶『文法特急』
▶『公式プラクティス リスニング編』
▶『新形式精選模試 リーディング』