- 『公式問題集』がどんな問題集なのかが分かる
- 『公式問題集』の長所・短所が分かる
- 『公式問題集』のレビュー・使ってみた感想が分かる
「TOEICの公式問題集ってどんな感じ?」「わざわざ公式の問題集じゃなくてよくない?」と考えているTOEIC受験者のための記事です。『公式問題集』がどんな参考書なのかが分かります。
私は『公式問題集』のシリーズを6冊も持っており、それを使って3ヶ月以上勉強しました。その経験をふまえて『公式問題集』の使ってみた感想と長所・短所をレビューします。
TOEIC公式問題集の評価・概要を知る
- 分かりやすさ
- 3
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 4
- コスパのよさ
- 2
- 評判のよさ
- 4
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』はETS公式が出す問題集です。2022年現在8シリーズが出版されており、本番同様の形式の問題と解説が2回分収録されています。
TOEIC受験者は必ず持っているのではないでしょうか。それほどまでにこの問題集がおおくの方に使われる理由は、試験本番と同じスピーカーがリスニングを担当しているからです。それによるメリットはおおきいので後述します。
TOEIC公式問題集の長所・短所を知る
TOEIC公式問題集の長所
- 公式スピーカーの音声で勉強できる
- 現状の習熟度を知るのに向いている
- そこそこ使いやすい
公式スピーカーの音声で勉強できる
『公式問題集』は試験本番と同じスピーカーがリスニングを担当しています。TOEIC受験者が『公式問題集』を使う理由はこれです。TOEICのリスニングはむずかしいので、聴きなじみがあるかどうかでおおきく点数に差が出てしまいます。
近年ではいよいよリスニングも難化傾向にあり、「何時に電車が出発しますか」の質問に「駅の職員はあちらですよ」みたいな癖のある選択肢が答えになったりします。くわえてちがう国(英・米・加・豪)のスピーカーがなまりのある英語を話します。さすがにこの本でTOEICの癖に合わせた対策をとらないと、私にはむずかしかったです。
スピーカーに限らずいろんな英語を聴き分けないといけないのは分かっている。だけども点数が欲しい。そういう理由から『公式問題集』が定番になっています。
現状の習熟度を知るのに向いている
『公式問題集』は現状の習熟度を知るのに向いています。公式スピーカーにくわえて総合的な難易度も調整されているので、試験本番にいちばん近い環境でテストすることができます。
じっさい、この問題集で直前に解いたスコアと試験本番のスコアが約15点差とちかい結果になりました。本番が600点前後の場合、とくに精度がたかくなるイメージです。
自分がいま何点でどこが苦手なのかが分からないと、とくに直前期には不安になります。私はぶっつけ本番で臨みたくない心配性なので『公式問題集』があったことで安心してテストを受けられました。
そこそこ使いやすい
『公式問題集』は勉強における機能・基準を満たしています。テストで使われた用語集、まずまずの解説、なかなかの可読性があるといった具合です。公式ときくとかたいイメージがありますが、この問題集はそうでもなかったですね。ストレスなく解けるのもよかった理由の一つです。
TOEIC公式問題集の短所
- 実力をつけるには難度がひくい
- コスパがわるい
実力をつけるには難度がひくい
『公式問題集』の難度は試験本番よりもややひくいです。もう少々やりごたえがあってもよいかと思います。「最近の『公式問題集』は難度が改善されている」という声もあるので一概にはいえないですが、私はそう思う派です。
なので600点を狙う方にとっては理想的な問題集ですが、それ以上を狙う方はリスニング対策として『公式プラクティス リスニング編』、リーディング対策として『精選模試リーディング』が必要です。
コスパがわるい
『公式問題集』の短所はコスパがわるいところです。ほかの問題集は同じ価格で3回分600問、3分の2の価格で500問収録されています。なので公式スピーカーによるメリットがおおきいリスニングはともかく、リーディングは『精選模試リーディング』で勉強することをおすすめします。
あくまで『公式問題集』はリスニングと実力チェックのために使うイメージですね。
TOEIC公式問題集の感想・評判を知る
ここからはほかの方の感想やレビューを紹介します。
評価: 5.0ここ2年ほどで、TOEICの難易度がどんどん上がってる、とよく言われてます。有名なTOEIC満点講師達も、近年は満点を逃したり、難しくなってると言ってるので、きっとその通りなのでしょう。(中略)そこで問題だったのが、公式問題集の難易度が、TOEIC本番の難易度に追いついていないという点です。特に7が発売された後、2021年のTOEIC(3回受けました)では、明らかに本番の方が難しいと思いました。そして8が発売して一通り解いてみましたが、やっぱり難しくなってる!本番の難易度に合わせてきてる、と思いました。(後略)
評価: 3.0他の方々が、ようやく公式問題集が本番に追いついたとレビューしていたので、今回の本番直前に購入しました。(中略)リーディングはそれなりに使えると思いますが、本番のパート5は形だけみて瞬殺で解ける問題が減り、純粋に語彙力を問われる問題も結構あります。900点超えの方なら、多少難易度が上がっても影響されないと思いますが、今までのリスニングで、全部は聴き取れないけど、なんとなく全体の残像は残るので、わからなくても勘で解ける…レベルの私には、ハードルが高かったです。(後略)
評価: 5.0他の問題集(精選模試、既出など)と比較すると、問題数あたりの値段が高いのでコスパが悪いという意見もあるかと思いますが、なんといっても「公式」問題集なので本番に最も近いレベルの問題で勉強できるという安心感があります。TOEICを受験される方にとっては間違いのない商品だと思います。自分もこの問題集を使って900点を目標に頑張ります!(後略)
TOEIC公式問題集の総合評価・まとめ
- 『公式問題集』は実力チェックに最適である
- 公式スピーカーで勉強できるなどの長所がある
- コスパがわるいなどの短所がある
総合評価 : 4.0
- 分かりやすさ
- 3
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 4
- コスパのよさ
- 2
- 評判のよさ
- 4
おすすめ度は5.0、総合評価は4.0です。公式スピーカーで勉強できる問題集はほとんどないんですよね。このメリットがあまりにおおきく代えがきかない問題集のため、おすすめ度と総合評価が離れています。
いっぽうでリスニングには自身がある方は『精選模試リーディング』などの問題集を使い、手もち無沙汰の方は1シリーズだけを何度も繰りかえし使うことをおすすめします。
どうしても『公式問題集』は必要になってしまう問題集です。おそらくこの点だけは誰に聞いても同じではないでしょうか。このサイトでも累計50冊から厳選した7冊中の1冊として紹介しています。私も最低限の必要経費として捉えていました。
厳選:おすすめ度5の7冊レビュー
▶『一億人の英文法』
▶『金のフレーズ』
▶『金の熟語』
▶『公式問題集』
▶『文法特急』
▶『公式プラクティス リスニング編』
▶『新形式精選模試 リーディング』