- 『世界一わかりやすい英文法の授業』がどんな参考書なのかが分かる
- 『世界一わかりやすい英文法の授業』の長所・短所が分かる
- 『世界一わかりやすい英文法の授業』のレビュー・使ってみた感想が分かる
この記事は「正直この本どう?」「文法書として使える?」と考えているTOEIC受験者のためのものです。『世界一わかりやすい英文法』がどんな参考書なのかが分かります。
『世界一わかりやすい英文法』の使ってみた感想と特徴をレビューします。
世界一わかりやすい英文法の授業の評価・概要を知る
- 分かりやすさ
- 4
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 3
- コスパのよさ
- 3
- 評判のよさ
- 4
『世界一わかりやすい英文法の授業』はすこしだけ文法知識がある方にとって楽しい文法書です。体系立てた説明よりも、各文法のできた背景・間違えやすいポイントなどといった、弱くなりがちな文法知識をしらみつぶしにできるのが特徴です。
世界一わかりやすい英文法の授業の長所・短所を知る
世界一わかりやすい英文法の授業の長所
- 解説が噛み砕かれている
- デザインがよい
- 実用的なポイントがおおい
- 読み物として面白い
解説が噛み砕かれている

『世界一わかりやすい英文法の授業』は噛み砕かれた解説が分かりやすかったです。
たとえば現在形の説明。「現在形とは現在・過去・未来すべてに起こることに使う」という説明から、What do you do?が「今何していますか」ではなく「あなたは(昨日も今日も明日も)何をしますか→普段何をしていますか→あなたの仕事は何ですか」という意味を導いています。ほかにも納得感を得られる説明がおおくありましたね。
デザインがよい

『世界一わかりやすい英文法の授業』のデザインは見やすく重要なポイントが一目で分かりやすいです。カラフルでありながら使用色は抑えられています。なので目がチカチカしたり、色が多すぎて逆に分かりづらいといったことがなかったです。
また適度に図が使われているので、勉強が苦手な方にとってもやさしいつくりになっていました。堅苦しい参考書は勉強していて疲れますからね。その点も高評価です。
実用的なポイントがおおい
実用的なポイントの例
- 自動詞と他動詞の見分け方(p.33~)
- 仮定法でI wereを使う理由(p.65~)
- willが「~でしょう」でない理由(p.67~)
『世界一わかりやすい英文法の授業』は試験に直接役に立つポイントがおおかったです。とくに自動詞と他動詞の見分け方が分かりやすかったです。ネタバレはできないのですが、この本に書いてある方法が一番てっとり早く自動詞と他動詞を見分けられました。完璧ではないですが、初心者が大雑把に理解するには十分だと思います。
読み物として面白い
具体例
- 現在完了と死生観(p.44~)
- 単語にenがつくと?(p.138~)
- fishが複数形でもfishの理由(p.198~)
『世界一わかりやすい英文法の授業』は読み物として面白かったです。たとえば現在完了形を説明するのに死生観を用いています。そこから魂と肉体、キリスト教の弾圧の話など。こういった雑学も楽しめるのが、本好きとしては面白いポイントでした。仮定法あたりも楽しく読めますね。つねに本と触れ合っていたい方にはおすすめです。
世界一わかりやすい英文法の授業の短所
- 例文にくせがある
- 文法の説明がやや断片的である
例文にくせがある
例えば31ページ。ロミオとジュリエットの名ゼリフからひいた一文「If love be blind, it best agrees with night.」。if文にbeがくるという、現在の英文法ではありえない文が例文として紹介されています。これは時・条件節が現在形である背景を説明するための一文なのですが、こういうのがわかりにくい。もっとシンプルな例文にすればよいのではと思います。
文法の説明がやや断片的である
『世界一わかりやすい英文法の授業』はときに文法のルールの紹介が後回しで、先にその文法の背景・理解しづらい理由が説明されます。体系的とは言えないですね。背景の説明はまだしも、高校の文法知識を前提として解説が進むのがつらかったですね。すべてがそうではないので、英語が苦手すぎない方にとっては軽快に進められる文法書だとは思います。
世界一わかりやすい英文法の授業の感想・評判を知る
ここからはほかの方の感想やレビューを紹介します。
評価: 5.0英語を何とかしたいと漠然と思っていました。(中略)批判的な意見も同意しますが、一番始めの取っ掛かりとして、最適だと思いました。細かな所は追い追い詰めるとして、出だしで心が折れない様に、この様な本で学び直すのがいいかなと思います。ボリュームも多く無いので、1日で読めます。
評価: 4.0腑に落ちなかったり、混乱したり、うまく整理出来ていなかった事をポイント的に解決してくれる大変面白い一冊だと思います。ただ、初級者が体系的に文法を学ぶためのものではないと思われます。
評価: 5.0ガッツリした英文法の本は日本語が難しすぎて説明の時点で概念が理解困難だった。これは、もう中学校時点でかなりの引きこもりだった私にこの本はとても優しくて感動しました。しかもよく使う言葉の概念のニュアンスを優しく丁寧にイラストを添えて伝えてくれます。これは最初の一歩のバイブル的な文法の絵本です 確かにタイトル通りです、これは買って良かったよ!(後略)
世界一わかりやすい英文法の授業の総合評価・まとめ
- 楽しい文法書である
- 解説・デザイン・読み物としての質がよい
- 多少の文法知識が必要である
総合評価 : 4.5
- 分かりやすさ
- 4
- 質のたかさ
- 4
- 使いやすさ
- 3
- コスパのよさ
- 3
- 評判のよさ
- 4
おすすめ度は4.0、総合評価は4.5です。体系的ではありませんが、各文法ルールについて目から鱗な発見があったり、読み物として面白かったりと、楽しんで勉強できるのが高評価でした。
「まだ英語に興味が持てていないから、楽で楽しい本がいい」という方にはぴったりの参考書でしたね。
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