- TOEICに必要な参考書が分かる
- 分かりやすい参考書が分かる
- 使ってみた感想・口コミ・評判が分かる
この記事は「参考書って何使えばいい?」「分かりやすい参考書が知りたい」「使ってみた感想が知りたい」というTOEIC初心者のためのものです。TOEICに必要な参考書が分かります。
この記事は累計50冊以上の参考書で勉強した私が、約440時間の勉強で350点から700点にスコアアップしたときの体験を参考にしています。
TOEICに必要な参考書の種類を知る
- 文法書(1冊)
→ 文法力をつけるのに必要 - 単語帳(1冊)
→ 単語力をつけるのに必要 - 熟語帳(1冊)
→ 熟語・その他表現力をつけるのに必要 - 問題集(1冊)
→ L&R力をつけるのに必要 - パート別対策書(3冊)
→ L&R力をつけるのに必要
TOEICに必要な参考書は以上のとおりです。これらの参考書により、TOEICに必要な英語力である文法力・単語力・その他表現力・L&R力(パート別理解力)が得られます。
なぜこれらの英語力が必要なのかは、おすすめの参考書を紹介するときに説明します。または下記にまとめてあります。
TOEICのおすすめ参考書を知る
- 一億人の英文法
- 金のフレーズ
- 金の熟語
- 公式問題集
- 文法特急
- 公式プラクティス リスニング編
- 新形式精選模試 リーディング
それではTOEICのおすすめ参考書を7冊紹介します。1冊ごとの徹底レビューも専用リンクにまとめました。
TOEICのおすすめ参考書:文法書
一億人の英文法
総合評価 : 4.5
- 解説が直感的で分かりやすい
- 図・イラストが多いので勉強しやすい
- 圧倒的ボリュームで、細かいところまでカバーできる
- 文法用語で説明しないため、分からなかった箇所を検索しづらい
『一億人の英文法』は解説・ボリューム重視の文法書です。
文法は力を入れるべき部分です。文法は言語のいちばんの基礎であり、文法の理解があいまいだと「どうしてそんな訳になった?」が多発します。
反対に文法の理解がしっかりしていると、意味が取れなかった理由を語彙力の欠如・句の分割の失敗・速読による正確性の欠如に分けることができます。納得感をもって復習できるので挫折しづらくなります。
本書はそんな文法を簡単な言葉で解説してくれます。「過去形のコアイメージは距離感。だから直接的に表現せずに距離をとって丁寧さを表す丁寧表現も過去形だよ」など、かなり納得感があります。
前置詞や副詞のコアイメージなどもイラストでまとめてくれているので、基礎固めにほんとに役に立ちました。
Amazonでも評価数1,262、星4.2と高評価です(記事投稿時)。
TOEICのおすすめ参考書:単語帳
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
総合評価 : 4.5
- 収録単語の質がたかい
- フレーズの質がたかい
- とても人気がある
- 訳ではなく単語が赤字なので癖がある
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は定番の単語帳です。
この本のおかげで700点を取れたといっても過言ではありません。利用者がとても多く、半分くらいの受験生が持っているのではないでしょうか。言わずとしれた超ベストセラー本ですね。
最大の特徴はフレーズの質のたかさです。各単語に暗記用フレーズがあるのですが、単語だけでなくフレーズも頻出度がたかいので、ほんとにそのまま試験に出てきたりします。この本があるかないかで差がつきすぎです。フレーズも7語以内なので覚えやすかったですね。
訳ではなく単語のほうが赤字なので覚えるときに癖はありますが、それを上回るほど質がたかいです。他サイト含め累計500冊以上の参考書を紹介してきましたが、ここまで評判がよい参考書はほかにありません。
Amazonでも評価数2,874、星4.4と破格の高評価です(記事投稿時)。
TOEICのおすすめ参考書:熟語帳
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語
総合評価 : 4.5
- 熟語・定形表現・会話表現をカバーできる
- 動詞+前置詞、多義語など間違えやすいものがまとめられている
- 『金フレ』と比べるとボリュームがおとなしい
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語』は重要表現がつまった参考書です。
単語帳だけでは取りこぼしてしまう語彙力を身につけることができます。この本とっても大事で、文法と単語の知識だけで英文を読もうとすると訳せない部分がでてきます。
例えば、I ended up ordering the book online. という文はend up doing(結局~する)という熟語を覚えることで意味が理解できます。これ、文法と単語だけで訳そうと思うと…
ほんとにこういうことがよく起こります。こういった表現が430語、動詞+前置詞や多義語などが約250語まとめられているので、英語力が格段に上がります。
Amazonでも評価数86、星4.3とおなじく高評価です(記事投稿時)。
TOEICのおすすめ参考書:問題集・過去問集
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
総合評価 : 4.0
- 公式スピーカーの音声で勉強できる
- 現状の習熟度を知るのにもっとも向いている
- とても人気がある
- 収録問題数と金額を考えるとコスパは低い
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』はETS公式が出す本番同様の問題集です。
公式問題集を使わざるをえない理由は一つ。試験本番と同じスピーカーがリスニングを担当するためです。TOEICのリスニングはかなりむずかしいので、少しでも聞きなじみがあるかどうかで大きく点数に差が出てしまいます。
試験本番にいちばん近い環境でテストできるので、現状を把握するのにうってつけでした。自分がいま何点でどこが苦手かを理解するのに必要です。全参考書の中でもっとも必須な参考書だといえます。
Amazonでは評価数474、星4.5と高評価です(記事投稿時)。
TOEICのおすすめ参考書:パート別対策書
1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急
総合評価 : 4.5
- 得点源になりやすいパート5をしっかり対策できる
- パート6の問題も載っている
- 問題の質がたかい
- 人気がある
- パート6の本文と和訳のページがとおい
『1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急』は超優秀なパート5対策本です。
一問一答形式ではもっともよい参考書ですね。右ページに問題、次の左ページに解答と解説という構成が一貫しているので、答えが見える心配もなくスピーディーに解くことができます。
問題はどれも良問で精選されています。単語のコロケーション(相性がよい単語同士の組みあわせのこと)から複雑な文法事項まで、ギュッとつまった一冊です。
一問一答形式の参考書はKindle版で揃えることをおすすめします。一問一答形式はシンプルなので、電子書籍でもあまりレイアウトが崩れません。神経質な私でも通勤時にストレスなく勉強できました。
Amazonでは評価数449、星4.4と高評価です(記事投稿時)。
公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編
総合評価 : 4.0
- 公式スピーカーの音声で勉強できる
- パート1~4で気をつけるポイントを網羅できる
- 収録問題数と金額を考えるとコスパは低い
『公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編』はリスニングに特化した対策書です。
公式スピーカーの音声で演習量を取るために使います。というのも公式スピーカーの問題集は数が限られているんですよね。前述した公式問題集のシリーズを何冊も揃えていく場合、この本は不要です。
350~700点レベルが対象とありますが、感覚では450~730点レベルだと思います。
リスニングでは疑問文・動詞を聞きとれるか、会話の内容を予測して把握できるかがポイントになります。本書ではその力が解くだけで得られるようまとめられているので、勉強していて楽でした。
Amazonでは評価数134、星4.4と高評価です(記事投稿時)。
▶『公式プラクティス リスニング編』長所と短所・使ってみた感想
TOEICテスト 新形式精選模試 リーディング
総合評価 : 5.0
- ボリュームがあるので十分な演習量が取れる
- 点数がとりやすい難度設定である
- コスパがとてもよい
- ハイレベルなので英語が苦手な方には向かない
『TOEICテスト 新形式精選模試 リーディング』はもっともよいリーディング問題集です。便宜上パート別対策書にカテゴライズしています。
リーディングテストが500問と圧巻のボリュームなので申し分なく演習量が取れます。かつ安価なので大学生や新社会人にもありがたい問題集です。試験本番よりもむずかしく解きごたえがあるのもポイントです。
ごめんなさいね。理由があるんです。公式問題集のリーディングパートは易しいため、近年難化している試験に対応できない部分が出てきます。
また標準レベルの問題集でもなんとなくで意味を取れることが多く、ただしい文法・解法を意識せずに解けてしまいます。この本は難度がたかめなので、スコアアップには理想的な問題集なのです。
おすすめのシリーズは1,2です。3は1,2ほど評判がよくありません。私は2を使っていました。3も使ってみましたが「そんなとこ出題するか…」みたいな問題がちらほらあり、難度も極端でした。
シリーズ1のAmazonは評価数207、星4.4と高評価です(記事投稿時)。
▶『新形式精選模試 リーディング』長所と短所・使ってみた感想
TOEICの参考書に関するよくある質問
2冊でいけるというのは基礎力がある方に限定されると思います。文法書がないと基礎固めがきびしく、パート別対策本があるほうが効率がよいです。
私も中高の英語を完全に忘れた状態でTOEICの問題を解いたとき「なんのこっちゃ」となりました。いまある程度英語を理解できるのは文法書やパート別対策書に取り組んだおかげです。二の舞にはなってほしくないのです。
よい学習の条件とは、情報のアクセス経路をどれだけ整理するかだと思います。仮に暗記ができてもアウトプットに時間がかかると、試験だと得点にならず英会話だと話せない状態になるでしょう。
経路がながく複雑だと処理時間がかかりエラーが起こりやすくなりますよね。脳内も同じで具体的には「どっかに書いたんだけどな…」になります。その経路を簡素にするなら情報はひとつに階層的にまとめるべきです。
よってあれこれに書きこむのではなくメモ帳アプリ1つににまとめることをおすすめします。メモ帳アプリだと検索もかけられるので物理的に情報にたどり着く速度も上がります。
紙のメリット
- 書きこめる
- 慣れている・操作しやすい
- 手元にあったほうが見やすい
電子書籍のメリット
- 物理的にかるい
- スペースが確保できる
紙のメリットである[書きこめる]については、前述よりメモ帳アプリにまとめることが最適だとしました。[慣れている・見やすい]についてはおっしゃる通りです。慣れは好みですし、スマホでの勉強は一度に表示される情報が少なすぎて非効率です。
しかし日常的にパソコンやタブレットを持ち歩いている場合、操作への抵抗は少ないでしょうし、表示サイズについても十分またはそれ以上のパフォーマンスです。これらの方は電子書籍であるメリットのほうがおおきいかと思います。
電子書籍は机のスペースを確保できますし、かばんを圧迫しません。通勤時や空き時間にスマホでぱっと見ることもできます。私は机を散らかしたくないので、Kindle版の参考書を壁かけディスプレイに表示しながら勉強していました。
今日のまとめ:TOEIC勉強に必要な参考書
- 文法書は『一億人の英文法』がおすすめ
- 単語帳は『金のフレーズ』がおすすめ
- 熟語帳は『金の熟語』がおすすめ
- 問題集は『公式問題集』がおすすめ
- パート別対策書は『文法特急』などがおすすめ
- ノートはメモ帳アプリにまとめ、適宜Kindleを使う
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